富士山噴火の歴史・予測・被害・対策などの情報サイト



ここ数年、日本各地で気になる現象がおきています。 富士山の山頂付近の万年雪が極端に少なくなったり、各地で地震が群発したり。もちろん東日本大震災もそのひとつです。これらの現象から総合的に判断して、富士山の噴火が近いのではないかという専門家も少なくありません。富士山は本当に噴火するのでしょうか?

美しい富士山の姿 富士吉田市HPより私たちにとって、富士山は美しく雄大にそびえる日本のシンボルです。スラリとした円錐形の山に冠した万年雪は、その清廉な姿を引き立て、私たちはいつも変わらぬ富士山の姿に安心感を覚えます。しかし、本来富士山はれっきとした活火山であり、これまで何度も大きな噴火を繰り返してきたのです。有史以降の記録によると、だいたい100年に一度のペースで噴火をしているので決して噴火することが稀な山ではありません。これまで300年もの間沈黙しているほうが珍しいくらいなのです。

気になる兆候が富士山の噴火につながるものではないにしても、いずれ富士山は噴火します。それが明日なのか100年後なのかはわかりませんが、活火山である以上、噴火の可能性は考えておくべきでしょうし、富士山のような大きな火山の噴火ともなると、日本全国、場合によっては世界中に影響を及ぼすことも考えられます。富士山が噴火するとどうなるか、避難方法や対策などを考えておくことは絶対に必要なことなのです。



富士山噴火の歴史

富士山は決して噴火することが珍しい火山ではありません。その歴史をさかのぼると、100年に1回程度は噴火を繰り返しており、中でも延歴・貞観・宝永の噴火は富士山の三大噴火として多くの文献に残されています。

これらの噴火ではそれぞれが大きな被害をもたらしていますが、噴石や降灰が多い噴火であったり、膨大な量の溶岩流が流出したりと、噴火の形態もさまざまでした。そのため、次の富士山の噴火がどのようなものになるのかを判断するのは非常に難しく、幅広い可能性を想定しながら対策を講じることが必要です。

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富士山噴火の可能性

歴史的に見ても富士山が噴火する可能性は十分にありますし、最近富士山の周囲で起こりつつある地震や湧水などがその兆候でないとは誰にも言い切れません。また、富士山の直下に活断層も発見され、それが地震を起こすと富士山の噴火に直結する可能性も出てきました。

現在、富士山では24時間体制で観測を続けており、噴火の兆候などがないかをチェックしています。火山噴火の予知はまだ発展途上ではありますが、その精度は年々高くなっているといわれており、富士山噴火の予知に期待が高まります。

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富士山が噴火したらどうなる?

富士山が噴火した場合、まず静岡県や山梨県など富士山に面した地域では甚大な被害が予想されます。これらの県では詳細なハザードマップを作成し、全戸に配布するなどの対策を取っており、非常持ち出し袋だけではなく、防塵マスクやゴーグルなど火山噴火の避難に必要なグッズも人々に浸透しつつあります。

さらに心配されるのが、首都機能の麻痺です。富士山が噴火すると東京にも2cm以上の火山灰が積もると予想されており、それによる電子機器のダウンや交通網の麻痺などが懸念されています。東京の首都機能がストップするということは、たとえ数時間でも経済的な損失は計り知れませんし、政治的・防衛上の面でも大きな不安となります。

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火山の噴火による被害

真っ赤に燃えながら流れ落ちる火砕流火山大国日本に暮らしているとはいえ近くに火山がない人は、火山の噴火で実際にどのような被害があるのかをイメージするのは難しいものです。溶岩が大量に押し寄せることもあれば、水蒸気爆発が中心で溶岩が噴出しないような噴火もあるので一概には言えませんが、どのような爆発をしても落ち着いて対処するために、溶岩流や火砕流、土石流など、火山の噴火で起こりうる被害の様子や対処法など知っておくことは大切です。

また、現在は発生が想定されていない山体崩壊を起こすようなことがあれば、想定を大きく超えた被害になることが指摘されていますので、早急に山体崩壊も含めた噴火対策を講じることが必要でしょう。

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火山灰対策

富士山が噴火した場合、溶岩流が関東や関西に流れ着くことはありませんが、火山灰は確実に降ります。噴火の程度や風向きによって量の多少はあるでしょうが、ある程度長期にわたる降灰が予想されるため、事前に準備をして冷静に対処するようにしましょう。

火山灰は、普通の灰とは違って小さな砂粒のように固く、ガラス片のように尖っているのが特徴です。水を含むと重く固まるため、溝に流すというわけにもいきません。こうした火山灰の特徴を理解して、効率よく火山灰の処理をしましょう。

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火山噴火の被害例

ここ数十年で起こった火山は、データなども取れているため今度の火山の噴火に置いて大変参考になります。特に溶岩流による被害が大きかった三宅島、現在も噴火が続く桜島、山体崩壊や火砕流が発生した雲仙普賢岳と、3つの火山で生じた被害は、今後の噴火対策において重要です。

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